コロナ対策は？ 今までとの違いは？
JTSの2021マスターズ現地レポート
スター誕生！ パトリック・カントレー、フェデックスカップ制す！
今シーズン優勝４回の大復活、イーストレークG.C. アトランタ 09/05/2021
カントレーはあまりよく知られていない選手ですが、2011年の「全米オープン」、2012年の「マスターズ」でローアマ獲得と輝かしいアマチュア時代がありました。
2013年、プロに転向後に大きな試練がふりかかります。背骨の疲労骨折で、最低３年間は、出場試合数を１年に９試合まで、と制限されました。長い治療とリハビリの年月が始まりました。
2016年には、高校時代からの親友で、UCLAゴルフ部のチームメートで、キャディーを務めていたクリス・ロスが、二人で飲みに行った深夜にひき逃げ事故に遭い、目の前で死亡するという悲劇に襲われました。
23歳の若さで、血まみれの親友が自分の腕の中で死んでいくという壮絶な体験と、その後の喪失感で、しばらくはゴルフも何もかも、どうでもよくなったといいます。長く苦しんだ挙句に、自分がもう一度前を向いてゴルフで復活する事こそが、「故クリスのために自分ができること」と考える事ができるようになったそうです。それだけに「絶対に諦めない」決意が固くなったといいます。
悲劇から5年、どん底からの大復活を天国の親友に胸を張って報告できた事でしょう。
2012年マスターズ、キャディーは故親友のクリス
ツアー選手権観戦日誌
コースではマスクは不要でした。写真は９月４日（土）、３日目の朝のリーダーボードです。
カントレーとラームは、この時既に一位を競っており、このまま、土曜の午後、日曜の決勝までリードし続けることになるのでした。
３位についてるデャンボーは、前週にBMW選手権で、カントレーと劇的な６ホールのプレーオフの末、準優勝、５位につけているフィナウは、３週間前のノーザントラストで優勝と、強者が上位を占めていました。
私はこの日、快晴の中、26位タイの松山選手と、モリカワ選手のグループが、前後続きの組み合わせなので、行ったり来たりしながら、二人を追いかけ観戦しました。アメリカでは、松山選手のファンはまだ少なく、もっと日本から沢山応援にきてあげてほしいと思いました。
アメリカのスポーツ観戦は元に戻りました。
アメリカでは９月に新学年が始まり、秋の大学フットボールシーズンが開幕しました。全米のほぼ全ての大学で、授業はオンラインから対面授業に戻り、大学対抗スポーツもキャンパス活動もほぼ従来通りに戻っています。ただし、コロナ対策として、屋内でのマスク着用や、ワクチン接種証明の提示などがあります。アメリカの大学生の多くは大学寮に住んでいるので、外部との接触が少なく、大学構内の学生と教授陣のワクチン接種率も97％以上と高いため、全面規制緩和が実現できていると言われています。
ジョージア州では、現在、プロスポーツの観戦や旅行、レストランなどで、ワクチン接種証明は不要で従来通りに戻っています。（09/15/2021現在）
ジョージア州立大学初戦。ジョージア州立大学ＶＳクレムソン大学 （09/04/2021）
このスタジアムは9万人収容。
06/20/2021 トリーパインズGC
世界ランキング３位のジョン・ラーム（26歳）が自身初のメジャータイトルをスペイン勢初の「全米オープン」優勝で飾った。
優勝インタビューで、この勝利は２月にコロナ感染の犠牲になったスペインのスポーツライターで友人のホセに捧げたいと弔った。自身もコロナにかかり、メモリアルトーナメントでは試合途中で強制棄権を体験したばかりで、プロゴルフ界へのコロナ感染の影響を浮き彫りにした。
妻、長男と私の３人で全米オープン観戦に行ってきました。
６月17日予選初日、松山選手のサラブレッドグループをフォローしました。PGAの規約通りの組み合わせで、前回の「マスターズ優勝者」の松山選手、「全米オープン優勝者」ブライソン・デシャンボー、「全米アマ優勝者」タイラー・ストラファシの豪華キャストです。
ストラファシ（22歳）は長男と同じジョージア工科大出身。実に長男はストラファシのガールフレンドと大学時代の友人です。だから我々はこのルーキーのストラファシ選手に親しみがあり我々には理想の組み合わせでした。
長身で細身のストラファシは決して力強くは見えないルーキーです。松山、デシャンボーの二人の強靭スターに挟まれて、重圧と緊張でラウンドではついていくのが精いっぱいという印象でした。
デシャンボーのうるさいファン達はデシャンボーがパットを終了すると大きな声援を飛ばし、ストラファシのパットが残っていてもお構いなく急ぎ足で次のティーグランドへ去って行く。マスターズのマナーのよいパトロンとは大違い、ここの観客は野球観戦のマナー感覚です。
大勢のファンに囲まれる二人の大物と対照的に、このルーキーの薄い存在感と孤立感は厳しいプロの世界を露呈していました。我々３人はいつの間にかこの孤独に戦うルーキーを親心で応援していました。デシャンボーと松山は乾いた高速グリーンにうまく順応していましたが、ストラファシはカップをオーバーしてばかりで苦しんでいました。我々３人は祈りながら彼の短いパットまで見届けました。
そんなところへ「Kenta!」と後ろから若い女性が長男に声をかけてきました。何とストラファシのガールフレンドとその両親が応援に来ていたのでした。長男が我々を紹介し、ご挨拶。なるほどプロゴルファーのガールフレンドは背が高く、金髪でドキッとする美人です。ところがその両親はそうでもなく、親しみやすい。
これでストラファシのガールフレンドにも会えて、さらに親しみが沸く。
彼にはこれからご飯を一杯食べて、体を鍛えて、経験を沢山積んで大物になってほしい。ストラファシ、ガンバレ！お気に入りリストに追加です。
松山、デシャンボー、ストラファシ
安田ファミリー、左から 妻、長男、私
松山、デシャンボー、ストラファシ
安田ファミリー、左から 妻、長男、私
㊗ 50歳ミケルソンがメジャー最年長優勝！
全米プロゴルフ選手権 Kiawah Island , Ocean Course 05/23/2021
2013年の「全英オープン」以来,メジャー通算６勝目、2005年以来の本大会は2勝目を飾った。
ツイッター：フィル・ミケルソン 05/11/2021
”僕は人生と仕事（プロゴルファー）において何度も失敗をしてきた。
またそれらの失敗から多くを学んできた。
失敗をひきずらず、その口惜しさをバネにさらなる努力をしてきたんだ。
皆さんも今日から僕と一緒に失敗を受け入れて、さらなる努力の土台にしよう。”
この名言のようなツイートは、ミケルソンの優勝の翌日に全国ネットABC放送のニュース「グッドモーニングアメリカ」でテレビ画面に出ました。
日付は05/11で、優勝の2週間前のツイートなのです。
優勝後にこのツイートを出したとしても立派な言葉ですが、テレビ局は、こういう言葉を普段からツイートする「50歳のプロゴルファーの謙虚さ」をクローズアップしたのでしょう。謙虚に努力する事で優勝を手繰り寄せたミケルソンの人格です。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ですね。
●チャールストン在住の長男がボランティアでマーシャルを担当
アトランタから車で5時間、家族3人で松山選手の応援に行きました。
快晴の中、1日中、松山選手をフォローしました。（長男は6番ホールでボランティア）やはり、南部サウスキャロライナ、会場では他に日本人観戦客を見かけませんでした。
妻はマスターズのバイザーをかぶり、３人共マスターズの椅子を背負ってたので、ギャラリーに松山選手の家族と間違えられたようです。行くところ、行くところで妻に親切にロープ前の良い場所を譲ってくれるのです。妻は英語がわからない振りをして、プロゴルファーのお母さん気分をエンジョイしたとか、、。本当のお母様には、ゴメンナサイ。
数百名のボランティアは、スマホ専用ポータルで研修したり、業務状況の情報共有がされます。
長男は２日間ボランティアーをして、７日間の観戦チケットが支給されました。
PGA専用アプリでは誰でも何処でも試合をフォローできます。各ホール、各選手の一打、一打の落下地点、飛距離、カップまでのパットの長さもイラスト付きで追えます。各ボランティアが各選手をフォローして選手の打ったボールにレーザー照射、データ収集、本部に送信します。リアルタイムでわかる試合状況、またアプリにはネットラジオ中継もあり、その便利なシステムに驚きでした。
ボランティアセンター：
レーザー距離計、備品、ユニフォーム受け渡し、食事、シフト待機など
05/21/2021 安田ファミリー、左から 長男、次男、妻、と私
ボランティアセンター：
レーザー距離計、備品、ユニフォーム受け渡し、食事、シフト待機など
05/21/2021 安田ファミリー、左から 長男、次男、妻、と私
梶谷つばさ選手、女子アマ日本人初優勝！
第２回オーガスタ女子アマ選手権2021年３月30日〜４月４日、 18番ホールでのプレーオフの末、難しいパットをキッチリ沈め栄冠を手にした。
大きな米人キャディーと軽く日本人的なハグをかわし、何か言葉を交わしていた。
グリーンを去る時に、ロープのすぐ外から「おめでとう！」と声をかけたら、振り向いて笑顔で会釈をしてくれた。その目は涙と栄光で光っていた。
小さな17歳が、夢と希望を鞄につめて、遠く離れた聖地オーガスタナショナルまで来て、堂々と今、優勝を果たした。
あっぱれ女子に思わずこっちも感激涙。梶谷選手、おめでとう。大きな勇気と感動をありがとう！
優勝インタビューでは勝因をきかれ、梶谷選手はナショナル専属の「キャディーさんの力」とねぎらった。
備考：女子アマ選手権は予選の２日間がオーガスタ近郊のチャンピオンズ、リトリートGC（ゲーリー、ニコラス、パーマーの３人が各９ホールをデザイン、27ホールの難易度の高いコースで行われます。３日目を空けて４日目が最終日、オーガスタナショナルで決勝ラウンドとコースを変えてのトーナメントです。３日目は予選落ちの選手も含めて全員がオーガスタナショナルで練習ラウンドできる特典があります。全世界の女子アマチュアにオーガスタナショナルでプレーする機会を与え、次世代育成プログラムとして2019に第一回が始まり、2020はコロナで中止、今年は第２回目でした。
2021マスターズの感染対策を見てきました
遠藤と私は2021マスターズとその前週のオーガスタナショナル女子アマ選手権を見てきました。
目的はオーガスタナショナルのコロナ感染防止対策を確認です。万が一2023年にコロナ感染が再発した場合の弊社の対応準備として役立つと思いました。「備えあれば憂いなし」です。
今年のマスターズでは、マスク着用とソーシャルディスタンスがルールとして追加されました。
アーメンコーナーや16番ホール付近のオブザベーションデッキ（観客台）は設置されず、広い芝生エリアからの観戦でした。群衆がおらず、観戦スポットが十分あり最高でした。
水曜のパー３コンテストは中止、ファウンダーズサークル（クラブハウス前）での写真撮影サービス、そして選手のサインサービスも中止でした。
トイレ内やコンセッション前のピクニックテーブルも、隣との距離を空けるシステムと係員の管理が徹底していました。
会場の入退場は１日１回に制限されていました。2019年は２回制限でした。
入場改札でのチケットスキャンは従来式の係員がチケットをスキャンするのではなく
設置してあるリーダーに自分でチケットをスキャンするコンタクトレスでした。
観客数は制限されて、例年の10分の1で、約4000人でした。
今年のチケットは、選手、スポンサー企業の招待用や、約400名のギャラリーガード（コース内で観客整理、誘導担当ボランティア）の家族用などが主で、抽選で当選した一般観客は非常に少ないようでした。
また、感染対策として、観客に３日以内のPCR感染テスト結果と身分証明書の提示の義務付け方針を発表していましたが、開催10日前に急遽不要になりました。マスターズ運営方針も試行錯誤でした。
オーガスタの街はマスターズウィークのお祭り的な賑わいはなく、あまりにも静かで異様でした。普段なら会場付近の路上には多くのお土産店がたち並びますが、今年は実にゼロでした。
リーダーボード前 遠藤、安田
コース内、ギャラリーガードと遠藤
会場内マスク着用サイン
改札前ソーシャルディスタンスサイン
リーダーボード前 遠藤、安田
コース内、ギャラリーガードと遠藤
会場内マスク着用サイン
改札前ソーシャルディスタンスサイン
2024年マスターズ 観戦ツアー受付中！
マスターズは４大メジャーゴルフの最高峰です。他のメジャー大会の開催地は毎年変わりますがマスターズはオーガスタナショナルG.C.で毎年４月に開催されます。招待選手は歴代マスターズ優勝者、世界賞金ランキング上位者、メジャータイトル優勝者など。新人トップアマチュアから往年のスタープレーヤーまで幅広い選手が勢揃いと見所満載です。
世界一美しい、ゴルフの聖地、オーガスタナショナルゴルフクラブへようこそ。
夢と感動のマスターズ！ 現地日系ツアー会社だから確実で安心！ＪＴＳの完全サポート！
